2018年3月24日土曜日

絶景本棚(本の雑誌社)

残しておきたい本というわけではないが、今年2018年の新刊。新聞で紹介されていた。
34人の有名無名の人の本棚を撮影した写真集。2~3人の名前しか知らなかったが、最近のライターの方々だろう。古い言葉だが「白い本」が多い。国語教師のK氏の本棚で、数冊の知ってる本があったが、他はあまりないので、がっかりした。
購読の動機は、自分の本の整理方法のためのヒントはないかということだった。
34人は4タイプに分類されていて、実に整然と分類されている方もいる。特製の本棚で奥行きの少ない本棚、本の背が平らな壁のようで……これはなんとなく強迫感がある。
自分のタイプは「泰然自若」型であろう。きっちりしていないということ。雑貨・小間物なども並べてある。
しかし、どのお方よりも、自分の本棚は雑貨類が多い。34人のうち撮影のときに片付けたお方もあるのかもしれないが、ともかく、それらを整理することが、第一歩かもしれない。

2018年2月26日月曜日

新編国歌大観 CD-ROM版

新編国歌大観 CD-ROM版 角川書店。1996年、Windows95時代のもの。
定価28万円。現在のDVD-ROM版は16万円ほど。
古書として当時の1/10近い値で最近入手。
ちなみに当時、某百科事典も30万円ほどだったのがWindows XP 時代に5万円になった。

CD-ROMの中身を見ると、メインのデータファイルが220メガバイト。これに45万首の歌や序文などが入っている。別に解題文書のファイルが80メガ。計300メガバイトは、CD-ROMの容量の半分近いので、たっぷり入っているということだろう。ファイルには、文字や文章はシフトJIS形式で入っている。外字の数も多いようではある。
Windows時代のテキストエディタQXなどは、150万行のテキストファイルの編集ができる。
150万行とか28万円とか、大変な数字の話になった。

2018年2月25日日曜日

新編国歌大観 第2巻 私撰集編

新編国歌大観 第2巻 私撰集編 は、1984年、角川書店。
夫木集(夫木和歌抄)を見るために、1998年ごろに購入。
定価は5万円くらいだろうか、古書店で1/10程度、今はそれ以下のものもある。
万葉集もこの第2巻である。

2018年2月22日木曜日

柳田国男『地名の研究』

1968年以前の本は、すべて、後の時代に(多くは古書店で)購入した本である。

柳田国男『地名の研究』(角川文庫 1968)

読了後、くりかえし拾い読みしているが、気になることがらがいくつもある。
たとえば、コマという地名は、川の中流をさかのぼって低い山地に入ってすぐに小盆地があるというような地形の、その小盆地あたりを言うのだとか、これはどうも武州入間郡の高麗郷のことと思える。コマという地名が先にあったと言いたいのだろう。
その他いろいろ。

青空文庫で読めると良いのだが。電子化されてあれば、地名のデータベースになる。

2018年1月28日日曜日

『発掘狂騒史 ~「岩宿」から「神の手」まで』

『発掘狂騒史』(上原善広著、新潮文庫)は2017年の文庫だが、2014年の『石の虚塔』の文庫化。
2000年の旧石器捏造事件についても書かれてあるが、
群馬県の岩宿遺跡を発掘した在野の研究家、相澤忠洋のドラマチックな生涯についてよく書かれていた。旅芸人の父は旅に出て、母がある日家を出てから、兄弟は離れ離れで親戚に預けられる。出征直前の母との再会もあったが、戦後は自転車で行商をしながら石器を拾い集め、やがて発掘に熱中して妻子や生活を返り見ず、資産家の女の援助を受けるなどという話。日本には旅芸人などの定住しない人たちの文化というものが確かにあったというのは、宮本常一などもいうとおりで、そうしたかすかな昔の力が感じられ泣くもない。
捏造事件については特異な粘着性のある子弟関係の歪みといった印象。

2018年1月26日金曜日

『農地を守るとはどういうことか - 家族農業と農地制度 その過去・現在・未来』

農地は、どういう人がどのように所有すべきなのか。
戦前の大地主については、世間では誤解している人も多いようだが、問題なのは、田畑のある村に住まず、農業もせず関わらず、都市に住んで農地だけを所有して経済効率しか考えなかった者たちなのである。在地の小地主たちは、村の役などを引き受け、農地が外部の者に渡ることを共同で阻止してきた。この本では、東北地方のそのような例が書かれていたが、全国的に普通のことだったのではないか。江戸時代に、土地の賃貸や売買には村の名主の同意を必要としたのは、土地が渡る相手についての吟味が行われるようにである。
この本は良い本だが、江戸時代についての見方を示していないので、そこが弱い。
戦後の諸問題については、略。
『農地を守るとはどういうことか』楜澤能生、農山漁村文化協会、2016

2018年1月25日木曜日

篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 について2

1970年からの1年1冊の新刊本をとりあげてきたが、2015年は、篠田謙一『DNAで語る日本人起源論』 (岩波現代全書)。
これは前にも取りあげた。
それに付け加えると・・・
そこではインド北東部のことを書いたが、その先はタミル地方とつながるような気もする。タミル地方には北方から移住してきたという伝承があり、インダス文明はこの系統の人たちによるものではないかという説もあるそうだが、インド東北部の古代文明のことはよくわかっていない。
女性のミトコンドリアDNAについては、日本列島と朝鮮半島、遼東半島、山東半島に共通項が多いそうだが、縄文海進以前の、東シナ海の大陸棚が陸地だった時代の、その大平原のことがわかると面白いと思う。揚子江を下ってきて河口から東を眺めれば、九州の笠沙の岬がよく見えたはずだ。近いのだから渡るのは簡単なことである。


2018年1月24日水曜日

『川はどうしてできるのか』藤岡換太郎、講談社

『川はどうしてできるのか』という書名だが、川ができてからの、時には億年単位の長い変遷の話が面白い本である。
「一」の字に流れていた川が、断層がずれて「Z」の字のように曲って流れる川。四国の四万十川のように標高の高い山岳地帯を大河が蛇行しているのは、土地が隆起したためであるとか、百万年以上の単位の時間を感じることになる。
中国大陸では、大陸移動で小大陸が移動して衝突した境界が大河になっているというので、日本国内とはスケールが違う。
天竜川の上流は、犀川とつながっていて、そのころの犀川は南へ流れていた可能性もあるらしいとか。
藤岡換太郎著、講談社ブルーバックス 2014年

2018年1月23日火曜日

落語ファン倶楽部 Vol.20 談志と志ん朝

古今亭志ん朝と立川談志の昔の対談などが掲載されていたと思う。
2000年を過ぎたころからの落語ブームがあり、2007年に『古今亭志ん朝特選独演会』というセット販売のCDが出たのだった。
蔵書リストを見ると、、1992年から1996年までの5年間は落語関係のものがないので、落語の低迷期だったのだろう。所謂差別語問題に悩んだ時期だったらしい。
2013年9月の白夜書房のこの本のあとは落語関係のものは買っていない。

2018年1月22日月曜日

『寺社の装飾彫刻 関東編〈上〉東京・埼玉・群馬』

若林純・著、日貿出版社、2012。
神社仏閣の本殿や本堂の外側の壁面などを飾る彫刻の写真集(全カラー)と解説。
彫刻の図案は、何かの伝説物語の一場面を描いていることが多いが、最も多いのは中国の二十四孝の伝説だろうが、この本にはそれほど多くはなかった。実際に少なかったのか、多才な図案を載せる方針だったのかは不明。
参考ページ http://nireyama.main.jp/koten/24ko.htm
「東京・埼玉・群馬」は、栃木・茨城・千葉とは方言が少し違い、ぶっきらぼうで威勢が良い地域である。こういう分けかたは正解なのかもしれない。